コラム

定期購読・定期配達・ダイレクトメール。本当に必要ですか?

2017/10/24

定期購読は便利。便利だからこその…

新聞や牛乳配達など、昔から定期配達はありました。現在ではネットで気軽に日用品を買うことができ、さらに「便利でお得な定期コースのご案内」もバリエーションが増えました。実はここが、モノを増やす落とし穴でもあるのです。

 

定期購買制度はたいていの場合、通常の金額より安く設定されています。毎月定期的に配達してくれて、しかも値段も安い。いいことづくめです。毎日使うモノ、毎日欠かさず口にいれる、しっかり読んでいるのならば、絶対お得です。節約にもなるのでお勧めします。ところが定期配達が災いして、かえって上手に活かされないケースもたくさんみてきております。

 

興味のなくなった趣味系の雑誌

あるお宅は某雑誌を定期購読してます。専門誌なので巷には出回っておりません。最初のうちはしっかり読んでいたようですが、興味が薄れ、ほとんど手に取らなくなったのです。しかもその雑誌が本棚に入りきらなくなり、100円ショップで雑誌が入るケースを購入。しかしそれもいっぱいになります。興味はほとんどないものの「専門誌」という理由で、なかなか手放せませんしお金を払い続けていました。いつか役に立つ、いつか使うかも、の典型です。

専門誌の場合、特にこのようなことがあります。「いつか」は「いつなのか」を考えていただきました。「うーん、子どもが大きくなってからかな」。明確に決まらないので、もしあと5年と仮定して、使ってないモノに5年間毎月支払うとどのくらいの金額になりますか?と伺うと「…プチ旅行に行ける位の金額ですね」という回答が。何かに気づいてくれたようです。

 

昔の趣味を復活する場合、過去の道具をそのまま使用するよりも新しく購入することが多いです。それは情報が新しくなった、道具の進化、持っているものが使えないなど、理由は様々です。それよりも、本棚に入りきらないくらいの情報を自ら取り入れることは容易ではありません。一生涯の愉しみとしてコツコツやると決めていくくらいの覚悟も、場合によっては必要になるのです。

 

賞味期限が切れるほど残ってしまう健康飲料

もう一つの例です。あるお宅は某健康飲料を定期購買しています。カラダにいいと評判のものですが、実はお口にあわなかったようです。それでも最初はさまざまな工夫をして飲んでましたが、徐々に手をつけなくなったのでしょう。ワタシが訪問した時には3割が賞味期限切れでした。期限切れですがどうしますか、と伺ったところ、「飲みます!」と宣言されました。決して安くないモノ、捨てるには惜しかったようです。しかし、定期購買は次々送られてきます。そこで最後のひと箱になるまで一旦停止するご提案をし、同送してくる納品書に書かれている電話番号にその場で連絡をしていただきました。

 

会員になると送られてくる小冊子も配送中止に

会報誌が毎月送られてくることがありますよね。これもありがたい反面、全く目を通さないモノはありませんか?電話やメールを入れるだけで配送停止可能なところもたくさんあります。ひと手間かかりますが、一度やっておけば送られてこなくなるので負担がぐっと軽くなります。またダイレクトメールも、郵便の場合は開封せずに「受取拒絶」と氏名を書いてポストに投函する方法があります。
https://www.post.japanpost.jp/question/121.html(日本郵便の「よくある質問」より)

 
 
定期的に送られてくるのはいつものこと、と思わずに再度見直してみませんか。もしかしたら、見ていないもの、あまり使っていないものかもしれません。「モノは増えず、お金も減らない」少しずつ始めてみましょう。
 
ではでは。トトノエトトノウでした。

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