コラム

散らかるレシートと管理したい気持ちの狭間で

2018/11/11

かたづけできない、どうしても散らかる理由に「ココにしまいましょう」といくら言っても、それができない人がいます。それはお客様が自ら決めた場所であっても、です。それはどこで何を使うかを意識していないこと、そもそも決めた場所を忘れてしまうことが挙げられます。
 

レシート管理をしたい気持ちがとても高いけど、部屋のあちらこちらに置いていたお客様。レシートを集めてみると、今年だけでなく何年も前のレシートも出てきます。しかし管理したい気持ちが強いので処分はできません。「○○しなくてはならない」という執着がありました。

 

相談の結果、5年前のレシート管理はやりたい。それ以前は処分してもよいことになりました。5年以上経った感熱紙式のレシートは文字が消えているものも多くなり、処分対象となりました。しかし5年分はかなりの量。どっちつかずで結局手を付けられなくなるのは目に見えてます。そこで「5年前レシート管理が終わるまで他は手を付けない」と決めました。過去からひとつずつカタをつけようと決めました。同じような悩みでもやり方が変わることはあります。お客様と相談して決めることなので、もちろんこれが正解というわけではありません。

 

さらに決めたことが日々でてくるレシートの置き場所です。最初のレシート置き場は、前から置いてあるレシート用ボックスと決めました。箱の中には1年毎でジッパー付きの袋に入っています。しかし、ジッパーを開けて入れるという作業はうまくいきません。自ら決めた場所でしたが、簡単ではなかったようです。

 

どこでレシートを出すことが多いのかの傾向をレシートの置いてある場所から推測します。するとデスク上、リビングテーブル、ベッドに集中しています。その中で一番多いのはデスク上。そこでデスク横に袋をセッティングしました。マスキングテープで大きめの袋を留めただけのものです。ほおりこみ方式は功を奏しました。ポンポン入れることができたので、あちこちに散らばることは明らかに少なくなりました。

 

レシート管理は期限を設定しました。そこまでにできなければどうするか、更に相談します。処分したりや説得することのほうが明らかに簡単です。しかし、納得しなければ繰り返すだけ。自ら気付かなければ5年後、いや来年にはまた同じ現象になるかもしれません。それは避けたいですね。

 

片付けは、私たちプロがやればキレイになります。でも本当はそのあとの維持が大事。お住まいになるのは私ではなくお客様。そのためにはその人の性格や想いやどうなりたいかをじっくり聴く必要があると考えます。時間はかかりますし、テレビや雑誌のようにすぐキレイにはなりません。しかし意識改革は着実にできます。小さなことからですが、片づけることの意味がわかってくれると嬉しいですね。

 

ではでは。トトノエトトノウでした。

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