コラム

食品ロスから考えるSDGsと片付けと。

2020/01/29

2020年の冬は野菜がとても安くなりましたので、家計にとってはとてもとてもありがたいことです。たくさん食べましょう。でも、買う時には要注意です。
例えばダイコン。使いたいのは半分くらい。でも1本のほうが断然割安。葉っぱもついていて新鮮そう。
1本買って使わないダイコンは冷蔵庫へ。そのまま忘れて気がついたらシナシナだった…というご経験はありませんか?白菜1玉買うか、それとも1/4でいいのか。農家さんからするとたくさん買っていただくのはありがたいことなので、たくさん買うのは農家さんを助ける一つの方法です。でも、買いすぎてウチで腐らせて捨ててしまうのはちょっと違う気がします。

 

食品廃棄物とは食品の中でも食べることのできない部分を含んだ廃棄物、食品ロスは食べ残しや直接廃棄、作りすぎによる廃棄など、食べることができる部分での廃棄を指しています。そして、環境省の食品ロスポータルサイトによると、家庭から出る食品ロスは平成29年度で約284万トンだと報告しています。事業者と合わせると約612万トンとなります。これはおにぎりを毎日一人1個捨てているのと同じ状態です。ひとりだと大したことはないと思うかもしれませんが、日本の人口は1億2千万人。毎日国民全員がおにぎりを捨てると考えると…恐ろしいですね。

 

できれば食品ロスは防ぎたいですね。私は一人で暮らしているので、食品ロスは気をつけているもののひとつです。しかし、新鮮で安い八百屋さんはネギ一つ買うのにも5本も6本もついてきます。1本では売ってくれません。そこで「なんでも冷凍」をすることにしました。

 

肉と野菜は、ざっくりとグラムで分けて冷凍しています。小松菜や白菜はざっくり切って、長ねぎは斜め切りで、オクラは軸を切ってそのまま、もやしまで…めんどくさいなーと最初は思っていたのですが、等分で分けることができたときに快感を覚えるようになってきました。シャキシャキ感はなくなりますが、煮たり炒めたりするにはそのまま使えて便利です。

 

100均でSサイズのフリーザーバッグやアイラップという冷解凍のできるポリ袋、そしてラップは必需品です。冷凍庫の中にきれいに並べて…ということはしていません。もちろん、使い切るためにきれいに並べたりキレイにラベリングすることはすばらしいですが、私はそこまで手が回りません。細めの養生テープでざっくりラベリングして、バサバサと入れています。決してこれをお勧めしているわけではなく、私はこのやり方がラクなのです。

大事なのは「自分が使いやすくて、気持ちよく過ごせる」こと。

SNSやメディアに出ているやり方を真似するのはいいことです。でも、それで自分が疲れてしまったら、もったいないですね。毎日の生活に気持ちの良い方法を試行錯誤しながら選んでいくことこそ、片づけの醍醐味なのだと思います。

 

SDGs(持続可能な開発目標)という言葉、最近よく聞きますね。国連のサミットで2015年に採択されました。2030年までに、地球上の誰一人として取り残さないようにと決めた17の開発目標があります。その中で

12・つくる責任 つかう責任

というのがあります。これがまさに片付けにも直結する目標だと感じております。買った野菜は使い切ることもこれにあたるのではないでしょうか。

 

農家さんにもやさしく、地球にもやさしい。そんなことをキッチンからはじめてみましょう。

 

トトノエトトノウでした。

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