コラム

60歳代の整理についてかんがえる

2016/05/17

60代?70代の女性向けにセミナーを実施しました。題して「若々しくあるためのおかたづけ」。
元気なうちに、動けるうちにできることはしておきましょう、そしてはつらつとした人生をこれからも歩んでいきましょう、という内容のお話です。
 

みなさん、真剣に聴いてくださいました。そして質問コーナーでこんなはなしをしてくださいました。
「娘にね、アルバムを捨てろ捨てろっていわれるんです。見ないでしょ、いらないでしょ?ってね。でも、お話を聴いて、処分しなくてもいいんだと思えて本当にほっとしました」
 
この女性は震災の津波でおうちを失い、移り住んできた人でした。その混乱の中、おかあさまのアルバムだけは奇跡的に残ったそうです。時間が経ち、娘さんたちはもういらないだろうと処分を促してくるのだそうです。私のモノは、私しかその思いはわからない。なので、今処分する必要はないですよ、とその方には伝えました。
 
お部屋を埋め尽くして足の踏み場がないほどの量ならば、さすがに優先順位をつけておく必要がありますが、しまう場所があり、たまに過去の記憶を思い起こさせるようなモノであるならば、むやみに減らす必要はないのです。今まであったものがなくなるということは虚無感も生んでしまうことがあります。さみしくなって違うモノを置いてしまうこともよくあります。せっかくかたづけても、ほかのモノを埋めてしまっては意味がありません。
 
元気なうちに、他の人に思いが届けられるうちに、じぶんのモノをどうするかは、考えておくべきかもしれませんね。
 

ではでは。
トトノエトトノウでした。

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