コラム

モノを置く意味。なんとなく置いてある部屋の風景

2017/04/15

いろどり?ほこり?

玄関や洗面所、飾り棚。いつからかわからないけど、意味もなく置いてあるモノはありませんか?玄関にいろどりを添えるための置物やお花は問題ありません。しかし、ホコリだらけだったり欠けていたり季節がずれてたり。自分は毎日見ているので何の違和感も感じないけど、訪問された方が「???」と思う風景は、実はよくあるものです。
 
あるお宅にお邪魔した時のこと。洗面所に色の鮮やかな、とてもカワイイ箱が置いてありました。さらに南の島で採ってきたという貝殻や石などもお皿に入れて飾ってあります。それはとてもステキです。でも、実はお宅はおかたづけが苦手。その箱が、洗面所で使用するモノの邪魔をしています。貝殻もガラスのお皿も埃がかぶっており、しかもガラスのお皿は洗面所でかなりの幅を取っていました。
 
あの箱、ステキですね。何か入っているのですか?と、それとなく聞いたところ「ううん、かわいいからなんとなく置いてあるの」というお返事。そのお宅はお片づけでお邪魔したわけではないので、その話題はここでおしまい。その箱のふたを開けて、散乱しているボトルを入れればスッキリするはず!などと、モヤモヤ考えながら帰ってきました。きっとそのお宅はあの箱や貝殻は定位置ですが「用途のない定位置」としてその場所になんとなく収まっており「日常の風景」になっているのですね。
 

使うモノは邪魔しないで

モノの位置に、すべて意味を持たせると、ヒトによっては確かに息苦しくなってしまうでしょう。とても広いお宅で収納もたっぷり…であれば何の問題もありませんが、狭くて収納もそれほどないお宅では、必要なモノの数や収納の大きさを把握しましょう。ここに置いてはいけない、という義務感をすべて持つ必要はありませんが、必要なモノを邪魔してしまうほどの「用途のない定位置」は省いたほうがよいですね。そして一時的にモノを置く場所と決めたら、そこには何も置かないのが賢明です。置きっぱなしが日常の風景にならない工夫も、また必要なのです。
 
逆に、「なんとなく」を防ぐ飾り物の置き方はどのようにすればよいでしょうか?それは「季節感」と「成長」です。季節感を出すための演出やお花は「ここに置く」という意識があるのでとても有効です。また、お子様の成長に合わせて写真を替えてみたり、学校で作ってきた絵を変えてみたり。飾りっぱなしにしないためには、旬のモノや成長を取り入れると、飾る側も訪問する側も楽しめますね。
 
ではでは。
トトノエトトノウでした。

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