コラム

整理のお悩みはココロの悩み

2015/11/02

先日、ある企業様のイベントで「収納無料相談」をさせていただきました。1日3回イベントの前に立ち、お客様の悩みにお答えするものです。主にキッチン周りのことを聴かせていただきました。

こちらからお声を掛けないとなかなかお話ししていただけなかったのですが、ひとりだけワタシを待ち構えていた人がいらっしゃいました。お子さまが独立されているお方のようでした。

お話を聴くと「子どもからゴミ屋敷と言われている。自分でもなんとかしたい」とのこと。ダイニングテーブルなどは、1/3しかスペースがなくて、あとはDMや新聞、手紙などが山積みなのだそう。

「人を呼ぶのもやめている。子ども達にも来ないでと言っている」

「目標設定をして、子ども達に家に呼ぶ日を決めたが、間際になって断ることが何度も」

「昔はそんなんじゃなかった。人も呼んでいたし、キレイにしていた」
比較的多い悩みです。特に「以前はキレイにしていた」という人が多いこと。キレイにしていたので、自分でもそのギャップがありすぎて人を呼べず、またさらに荷物が増え…というスパイラルに陥りがち。

ココロの問題でも「あの頃はできていたのに…」という思いが強すぎて、いまの自分を受け入れられない状態ですね。そのような人に強く言っても聴き入れません。なぜなら、自分が一番わかっているのだから。

ココロの扉はすぐには開きません。本来は蝶番が錆びているのか、部品が壊れているのか、ネジを締めすぎているのか。扉が開かない原因を見極める必要があります。

7,8分という短い時間で深いところまでお話はできませんでしたが「テーブルの上に何があるか、まずは確かめましょう。何が乗っているかがわかるだけでも探し物が減りますから」とだけお伝えしました。

実践するのかはわかりませんが、ひとつひとつの点が線で結ばれることを願ってやみません。

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