コラム

整理整頓。整頓だけでもみえるものがある。

2017/09/04

整理整頓という言葉は、小さい頃からよく聞くフレーズでした。しかしその意味を知ったのは、整理収納アドバイザー2級認定講座を受講してからです。

 

整理整頓の意味。整理とは 整頓とは

整理とはいらないものをとりのぞく。
整頓とは見やすくなるようにきれいに並べる。
きれいに並べるには、いらないものをとり除かないと、並べられませんね。
整理はとてもとても大事なのですが、今回は整頓のおはなしです。

 

あまり出向いたことのないある街で喫茶店に入りました。天井は高いのですが、けっして新しくない地味なお店です。入る前にこの街をぶらぶら歩きましたが、周りにはステキでオシャレなカフェが多く、それはそれでとても興味がありました。入ったときには「あれ、おしゃれな方に行くべきだったか?」とすこし後悔もしましたが、たくさん歩いて足もつかれていたので、立ち寄ったのです。

 

このお店で驚いたのが、机の整頓具合です。セルフサービスのお店なので、お客様が銘々に机をくっつけていきます。帰られると、どうしても少しずつ曲がっていく机や椅子を、店員さんがそのたびに等間隔にキレイに並べます。喫茶店によく足を運ぶ私ですが、あまり見たことのない風景です。小気味良いその様子に目を奪われ、帰るときも気持ちよく笑顔で送ってくださいました。丁寧な仕事はこのようなところから生まれるのかもしれないと感じずにはいられません。
 
丁寧なことをしようとするには、自分に余裕がないとできません。日々忙しくても、ちょっとの時間を使って整頓しているとあなたの使っている棚にもあなたの心にも少しゆとりができます。整頓することで、整理しなきゃと思えることがあります。うまく並べられない。うまく棚に入らない。何とか入ったけど、これ以上増やせない。そういう時は整理のチャンスです。
 
整理は全部出すところから始めます。でも、全部出す時間もないことがあります。全体を俯瞰するためにとても必要なことなのですが、それもできないことがあります。整理できないと感じているときは、まず並べてみるのもひとつのテですよ。
 
ではでは。トトノエトトノウでした。

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