キッチンの片付けで使ってないものがたくさん出る訳
2018/01/12
使ってないからしまう>
収納するものがたくさんある台所。お皿や箸、スプーンなどの食べるために使うモノと実際に食するモノ、そして料理する過程で使用する調理器具と、用途も種類も豊富です。だからこそごちゃごちゃしやすいのです。ひとつひとつの数が多いモノもあれば、いつ使ったかわからないものまで。すべて出すと「あらなつかしー!」という言葉がよく聞かれます。
「あらなつかしー!」はもちろん最近は全く手を付けていないから発する言葉。子供が小さい頃にはよく作ったケーキ・クッキーの型や氷かき、はやりに乗って買ったけど使わないジューサーミキサー、少し前まで休日の朝食で使っていたワッフルメーカー。お客様のお宅で使ってない調理器具で、比較的大型のモノは幅も取るので存在感が増します。ひとつ処分するだけで空間が生まれます。
食料品だと、保存性の高いものがしまう率が高いです。豆や昆布、のりのほかにも、ローリエや唐辛子、クミンなどの香辛料は、捜索するといろいろ出てくる代表格。小麦粉やカレー粉、片栗粉、お好み焼き、ホットケーキの粉モノ、外国のお土産でいただいたお茶、珈琲、コショー、小さい瓶のオイルやソースなどもあります。
カトラリー系はたくさんお持ちなのに、使用しているのは決まっているパターン。比較的しっかり分けているお宅が多いのですが、使うのは上の方にあるスプーンばかりで、全部出すと「こんなにあったのね」と驚かれることも。お皿も上のモノを使う率が高いです。
総じて言えるのは「使ってないからしまう」こと。使うから買ったのに…です。キッチンの収納場所は、それほど深いところがないお宅の方が多いでしょう。すると、引き出しをあければ、戸棚を開けばみえます。あたかも「使ってますよー」という顔をして鎮座していませんか?「今使ってないけど、あとでね」というモーションを送っている(ようにみえる)のです。
全部出すことでキッチンの中をふりかえることができる
整理収納のお手伝いに伺うときは、下にビニールシートを敷いて、その上にひきだしや棚にあるモノを全て出します。出すことで俯瞰ができます。この小さな引き出しの中にたくさんのモノが詰まっていたのかと驚かれます。ペッタンコになったお弁当のアルミのお皿や輪ゴム、なぜかクリップが入っていたり、昔のタバコが出てくることも。そのお宅の歴史を出している感覚にもなります。振り返って懐かしむのと同時に、スッキリとした生活をするための要不要作業を行うのです。いい歴史は残してもいいですが、ある程度役目を終えたものは残さない形をとるのです。
台所。ひとつの棚でもシンク下でも、一度振り返ってみませんか?
ではでは。トトノエトトノウでした。