コラム

災害に学ぶ備え・身近の人に学ぶ防災

2018/08/09

日本では災害がたくさん発生しています。「安全な場所なんてないんだと感じた」という言葉を、広島の大雨を経験された人がワタシに伝えてくれました。日本に住んでいる以上、いや地球上に暮らしているからには、自然の摂理と隣り合わせで暮らしていかなくてはいけません。防災に対する意識もひとりひとり高める必要があります。

東日本大震災のあった時ワタシは職場にいました。ケータイのワンセグでニュースを見て驚き、4時間歩いて実家に向かいました。翌日自宅に帰りましたが、耐震用のジェルを側面に貼っていたテレビは何ともなく、何も対策をしていなかったパソコンがラックから落ちて、逆さまにぶら下がってました。破損には至りませんでしたが、これもまた衝撃でした。

 

計画停電も経験。街の灯り、信号すらもつかない状態は初めて。マンションなので、水道、トイレも使えなくなることを知りました。震災はいろいろなものを失うと同時に、さまざまな経験をさせてくれました。しかし計画停電が実施されたのは暑い時期ではありませんでした。もしこれが夏だと思うと、また違うことを感じたでしょう。クーラーボックスだけでは賄えない冷蔵庫、衛生面、熱中症…。

備蓄の面では、いろいろなことを学びました。出かけるときに持つべきもの、避難する際に持っていかなくてはいけないもの、そして自宅避難になった時に置いておかなくてはいけないもの。家族を守るための「家」です。いざというときに守ってくれるモノをしっかり備蓄して置く場所をしっかり確保しましょう。備蓄をしっかりするために、うちのモノを整理するという観点があってもいいですね。

大規模災害発生時には、「1週間分」の備蓄が望ましいとされています。最低限の備蓄のほかに、少しでもストレスが軽減できるような工夫も必要です。よくある避難グッズにちょい足しの工夫をお伝えします。

水は飲料水と生活用水がある

飲料水としては一日一人3リットル。でも実は飲料水よりも生活用水のほうが困ると、広島の大雨で自宅避難を余儀なくされた人が教えてくれました。また、東日本大震災の時に福島から東京の実家に避難してきた親戚が最初に発した言葉は「手を洗わせてほしい」だったと母から聞きました。暑くても電気が通らなければ冷房も扇風機もききません。汗をかいても風呂には入れませんし、トイレもままなりません。簡易トイレの用意、ふろ水をためておく、給水ポイントで汲むためのポリタンクの用意なども、大切です。

食料は「好きなもの」があるとよい

食料といえば、カンパン、缶詰、ビスケット…などというイメージがありますが、その中に備蓄可能な「好物」があるとよいです。避難は非日常になるので、ストレスがかかります。食べても飽きない好物があれば、ストレスも軽減できます。また、配給はおにぎりやパンなので、「温かいもの」を欲します。もちろんガスも止まっていますから、カセットコンロなどがあれば温かいものを作ることもできますので、備蓄として置いておくとよいですね。

安全靴もしくは底がしっかりしている靴を

災害時はがれきの中を歩くことになることが多くなります。足を保護するためには丈夫な靴がよいでしょう。靴下も必要ですね。以前、お客様の防災グッズを整理した際に、ゴムが伸び切り黄ばんでしまっている靴下が出てきました。災害時はそれでもありがたいモノになるはずですが、使えるかどうかのチェックはしっかりしておきましょう。

紙製の下着・生理用品

生活用水がないので、下着を洗う水ももったいなくて使えません。ゴミが増えてしまう欠点はありますが、衛生面からすると紙製の下着はあるといいでしょう。また、生理用品なども上手につかうことで、ストレスが軽くなります。

涼感タオルと新聞紙

カイロとアルミブランケットは防災グッズとしては必然ですが、熱中症や発熱の時は、涼感タオルが使えます。水道水で濡らしてひんやりするものから、濡らさなくても良いものまでいろいろあります。また、新聞紙は保温効果があったり、緩衝材や簡易トイレ、食器代わりに折り紙のようにしてコップやお皿の代用として使用することもできます。

防災のためにトトノエておくこと、いろいろ必要ですね。年に一度は点検することをお勧めします。
ではでは。トトノエトトノウでした。

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