コラム

とっさのパニック。箱根駅伝に思うココロの立て直し方

2017/01/04

とっさのパニックにどう立ち向かうか?ココロをととのえるために、自分なりの方法を持つととてもラクになります。

小さな頃から箱根駅伝が好きです。親戚の家に行くときは箱根駅伝のコースを通っていたので、クルマから見る反対車線のランナーを何度も見ておりました。大人になると、正月は大抵テレビで観てましたが、横浜への引っ越しを期に、毎年直接観戦するのを楽しみしています。

駅伝をする人を尊敬の眼差しでいつも見ております。過酷な練習に耐え、寒い中コースに立ち、沿道の声援を浴びながらタスキを渡すためにひたすら走り抜く。マラソンは個人プレイですが、駅伝は個人と団体双方が噛み合って初めて成り立つものです。心技体どれが欠けてもできません。特に本番の時は、ココロをしっかり持っていないと、走っている間に予期せぬことが起こるとパニックに陥ることもあるそうです。

急に脇腹が痛くなった、転んでしまった、給水のボトルを落としてしまった、アームカバーをしなかったら、予想に反して寒かった‥などなど。そんな時は沿道の歓声とともに後ろからの監督からのコトバが心強いのだとか。走者の後方に各大学の車が付いており、監督も同乗してます。

沿道で応援していると、マイク越しに監督からの言葉が聞こえることがよくあります。
「ゆっくり深呼吸しておちつけろ!」
「いいか、ここはお前の走りをしっかり見せればいいぞ!」
「最後の箱根だぞ!悔いのないように走り切れ!」
この声を聞くと、監督は選手一人ひとりに対し、言葉を選んで伝えてくれているといいなーと思うのです。きっと監督は、その人の特性に合わせた言葉を使いわけているのでしょうね。

言葉は言霊とよく言いますね。言葉はクスリにも毒にもなるのです。ゲキを飛ばされて発奮するタイプ、褒められて伸びるタイプ…同じ言葉をかけても、言葉の捉え方は人それぞれ。「大丈夫だよ」という言葉一つでも「そうか、大丈夫なのか」と思う人もいれば「私の気持ちもわからないくせに、何が大丈夫なのか!」と悲観してしまう人もいるのです。

「こういう時は○○すればいいよ」と、教えてくれる人はたくさんいます。また、ネットやブログなど情報があふれています。
ある程度はやり方を見つけることで、自分の糧にすることはできるでしょう。でも、極限の時にどのような声をかければよいのか、残念ながら誰にでも使える魔法の言葉はありません。本番の時に本人の話をその場で聴くことはできません。

穏やかな状態の時に、自分がパニック状態になるとどうなるか見つめてみましょう。逃げずに受け入れることはとても大事です。誰しも、パニックになることはあります。ワタシだけ…なんて思うことはありません。
深呼吸をする
胸に手を当てる
楽しいときのことを思い出す
耳をマッサージする
珠玉の一言をつぶやく
などなど、対処方法は本当に人それぞれ。対処方法を少しずつしっかり見つけていくと、気がついたら少々のことは動じない自分になっているかも。

ワタシは…。なぜか絡まったネックレスを思い出します。女性はわかるかもしれませんが、細いチェーンのネックレスは絡まることが多いのです。それをひとつずつほどく姿をイメージします。細いチェーンは、絡まりやすいのですが、ひとつ糸口が見つかれば比較的スルスルっと元に戻ります。どこがネックなのかを一つ一つ見てココ!と思ったところに手をかけるイメージをするのです。自分の絡まった心がほどけていくようになり、ひとつひとつコトをこなさなくては、と順序を決めていきます。そのころには、パニックも収まっています。

本番に強くなるためにはそのための準備も必要なのですね。

どんな準備が必要かわからない人がもしいたら。ワタシと一緒に探してみませんか?
まずはご相談くださいね。
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ではでは。トトノエトトノウでした。

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